やけど事件 2
こんなに停電が長引くなんて…
台風が来た時、オムレットくんがが真っ先に
「充電!充電!バッテリーに充電!」
と、言ってました。
実は私、駐車場のポールに車をぶつけていました。
みごとにへっこんだ車を持っていくと
「今、工場がフル稼働なので時間がかかります」
と言われました。
そうか台風!
こんな時に、自分がぶつけた車を持っていくなんてお邪魔しました。
という気分になりました。
しかし、へっこんだ車を見ると自分の気持ちもへこむので、やっぱりなおして欲しいです。
~~ やけど事件 2 ~~
母が
「今朝、痛くて眠れなかった!」
とうったえます。
今度は所長さんが応対してくれました。
「やかんの湯気でやられた、と仰っているんですが...」
やかんの湯気で手の甲を怪我するというのがどうも腑に落ちません。
「やかんのふたを取って、湯気に手の甲をかざさないとこういうことにはならないですよね?」
しかも同じ所を二回目です。
いったい、どうしたんだろう。
「しかも、薬を塗って上から貼っても、はがしてしまっているみたいで…」
オムそばちゃんが横から無遠慮に開口一番
「おばあちゃん、わざとやってるんじゃないの!?」
「……………」
みんな沈黙してしまいました。
やかん回収です。
ティファール系の倒れにくいケトルに変更しました。
お湯が入れやすく…倒れにくく…転倒防止のあるもの。
お茶も、急須を回収しました。
すべて、ティーバッグ式のものに変えます。
最近のお茶はとても便利に出来ています!!
日本茶のティーバッグ系があまりにも使えるしおいしいので、うちもこっちにしようかと考えたぐらいでした。
母は、何とかしてわたしを、呼び寄せようとしているのかな?
所長さんが出てくると、顔色が明るくなります。
古い知り合いの名前で呼びます。
「あんたがいるからここに来たんやからな!知り合いがいると心強いからね!あんたがいるからここに来たんやからね!この人ね、最近彼女が出来たらしいんよ!」
所長さんがあとで笑いながら否定してました。
「ああやって、色々とぼくの話を作り上げてるんですよ」
頼りになります。
発作のように着信が多い日があります。
寂しい、死にたい、家から出たくない、お金が財布からいつの間にかなくなっている、心臓がバクバクする。
パニック状態です。
長年の母の友達の話をしたり、好きだった本の話などしてみますが、全く関心がありません。
母のお友達から電話がありました。
ものすごくアグレッシブなかたです。
「大学の講義を受けているの!とても楽しいわよ!彼女も一緒に来たらいいと思うの。とじこもっているのはよくないわよ!!」
すごい...!
しかし、お年を召していらっしゃるのは母と変わりはないので、
「母はもう、そういう状態ではないんです…」
とお伝えしてもなかなかわかってもらえません。
そうだよな~。
母がこんな風になるなんて、長年のお友達であればあるほど受け入れられないだろうな、と思います。
財布の中身がいつの間にか減っていると言うそうです。
ヘルパーさんに付いてもらって買い物に行っているので、減ることはあるはずだと言うとびっくりします。
→→ 家を処分する日 1 に続く