今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

新しい施設で 2

ほんだしでおにぎりを握る…。

 

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気になって気になってやってみたいのですが、直接ごはんに化学調味料をふりかけるというのにちょっと抵抗があって、まだ試していません。

 

化学調味料を使わないかというとまったくそんなことはなくて…
めっちゃ入れています!

 

ほんだしなんてなくてはならないです。
昔は煮干しだし、かつおだしと色々やっていたけどなあ~。
煮干しを砕いて入れたらどうかな!?

 

オムレットくんに
「さかな臭くなまぐさくなるだけだと思うよ…」
と言われてしまいました。

 

 

 

TOKYO チューリップローズ

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 新しい施設で 2 ~~

 

 

また次の苦難の一区切りは来るのでしょうけど、こうして母は1割負担でグループホームに入ることができました。

 

今までと違って、かなり丸投げにしようと思えばできます。
一週間に一度は必ず行こうと自分で決めました。

 

行ってみると、やはり認知症施設なので色んな方がいらっしゃいます。
ただほのぼのとブランケットにくるまれて車椅子に座ったお年寄りがお茶を飲みながら座っている、というのとは違います。
母もそうですが…わりと…活動的です。

 

しかし、この施設を選んだのは、そこが生き生きとして見えたというのもありました。
ちょっとマンション並にきれいだった所は、誰かが話したり歩き出そうとするとすぐに止めていました。
そして、テレビを見ましょうね!とうながしていました。

 

一週間に一度…!
月曜日に訪問しました。
母はすごく元気でした。

 

飛び上がって突進してきます。
「よく迎えに来てくれた!さあこれで帰るからね!!」
「………」
「あんたあたしを連れて行ってくれるやろ!?」

 

介護士さんが止めますが、ぜんぜん止まりません。

 

「連れて行かれん?なんで!?帰る!!うちがある!!ない!?え?どうなってるの?」
この時はみなさん黙って、こちらをじーーーーっと見ています。
いたたまれません。

 

部屋に入ってみましたが…。
これまでなら、部屋の中で割と落ちついて話ができていたのですが、しきりと外に出ようとします。
「みんなが待ってるから!!!」
「みんなと一緒にいたいの?お友達になったんだ」
「うん…まあ、友達じゃないけど、顔見知りやらかね」

 

うーーーむ。
どうしたいのかわかりません。

 

子供たちの話や、おじちゃんの話などしてみましたが、全然頭に入っていないようでした。

 

さて帰ろうかとなりました。
「あんた帰る!?」
母の顔つきがぱっと変わりました。
すごい不安な顔をします。

 

介護士さんが扉の上の方にある鍵をかけようとしました。
母は座ってもらっていたのですが、飛び上がってこっちにやってきます。
(足もやっぱり結構早いです)

 

「あんた帰る!行く行く!私も行くが!なんでだめ?だめ?」
と言いながら、母は体を押し入れて来ました。

 

私も
「待ってお母さん」
と言いながら押し戻そうとしますが、やっぱり罪悪感もあるので力が弱いです。

 

母は、
「それだけはやめて、それだけはやめて」
と繰り返しながら、介護士さんを押し戻し、扉の間に手を入れて
ぐぐぐぐぐ!
と開こうとします。
ものすごい力です。

 

 

 

 

 

→→ 新しい施設で 3 に続く

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