今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

事故 4

 

こんな記事を見つけました!

style.nikkei.com

 

本人の告知も病院も、こんな難しいことはありません💦
今思い返してみても、正解というのはないとしか言いようがないなというのが実情です😥

 

ミルクバブルエッセンス

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 事故 4 ~~

 

 

ストレッチャーに乗って、母は整形外科の病棟に入りました。

 

もしこの金属がずれているのだとしたら…。開けてみないとわからない。
もともと手術した地元の病院に問い合わせてみるそうです。

 

どちらにしても入院です。
どうも手術の路線が濃厚です。

 

寝たきり…という言葉が重くのしかかってきました、

 

そして、
「お母さま、認知症がありますよね?せん妄などで歩き回ってしまったり、カテーテルを抜いてしまったりするおそれがあるので…いわゆる拘束というのをさせてもらっても大丈夫ですか?」

 

きた!
これがあの、話に聞いてた「拘束」だ…。
仕方ありません。
「使ってもかまいません、大丈夫です」
とお答えしました。

 

話が終わっておばあちゃんの所にいってみると、あっという間に拘束具がついていました。

正直、「はやっ」と思いました。
看護師さんが苦笑いしながら、
「さっそく起き上がろうとされるので…元気ですね~」
と言われます。

 

拘束といっても、ぎちぎちに縛っておくのとはちがいます。
ぜんぜんゆるいです。
本当に元気な人なら、どうかしたらすりぬけられそうな感じのベルトです。
そして、それが必要であるとすぐにわかりました。

 

「ご家族がいる間ははずしましょうね、あとで声をかけてくださいね」
と看護師さんがはずしていかれたのですが…。

 

「おばあちゃん痛い?」
などと話しかけている間も、母は起き上がろうとします!
もともと、力はとても強いのです。
腕の力だけで、ぐぐぐぐぐ、と上体をすっかり上げてしまいました。

 

「さて、帰ろう!」
と言います。そして、
「トイレに行きたいんやが」
と言いました。
カテーテルに手を伸ばします。
「だめーーー!」

 

「トイレに行きたいんや」
「今、骨折してるみたいだし、カテーテルも入ってるから歩いたらだめなんだよ」
「なんで行かれん?トイレ!」
カテーテルが入っているので、違和感があるんだと思います。
抑えようとしますが、すごい力です。
リミッターが外れたみたいな感じです。

 

「すみません、どうしても動きたくなっちゃうみたいで」
看護師さんに来てもらって、つけてもらってしまいました…。

「気持ち悪いよね、我慢してね」
そう言っても、もう意味が届きません。
「トイレ!帰る!」
完全スルーです。

 

おむつの準備、車椅子のことなどなど説明を受けて、オムレットくんとだまって車に戻ります。

 

帰り際に、用心深く言ってみました。
「やっぱり、引越しさせたほうがいいのかな…」

 

オムレットくん…。
やっぱり、怒りだしました!!

 

 

 

→→ 入院 1 に続く

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