今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

担当者会議 1

雨続きな上に、急激に寒くなって周囲がみんな風邪をひいています!

こんな記事を見つけました。

headlines.yahoo.co.jp

 

割とコメントでは、ほったらかしにしていたお子さんが悪いよという感じでしたが、私が思うのはやっぱり…

 

「婚姻は自分の意志」と書いてはいるのですが、「本当に自分の意志なのかあやふやである場合もある」と思いました。

 

変な話ですが母に「これにサインして」とでもいえば、結婚届にだってサインしてしまいそうです!
お年寄りはやっぱり見守ってあげる必要がある…と同時に、どこまでがその人の意志なんだろう?と思いました。

 

本当は結婚したいのに、周囲がお年寄りだから、あ~はいはい、気の迷い!と思ってしまうこともあるかもしれない。
人の意志って実はかなり曖昧なものなんですね。

 

あにまるチェアパッド

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 担当者会議 1 ~~

 

 2年間、こっちに連れてくる騒ぎも含めればおよそ3年間続いた異常な生活は、今一区切りを迎えようとしていました。

 

  

施設のかたが強く何度も繰り返して言ったのは、お弁当のことでした。

 

お弁当がわからない。不安になる。食べても食べたのかどうかわからない。食べずに隠して残していたりする…。

 

わたしの一番の懸案事項もやっぱりお弁当のことです。

 

正直、お昼・夜のの700円×2回は本当に高いです。
1日1400円です。
お昼に仕出し弁同に変えている分。平日にお弁当を届ける分。これでかなりお金が浮いています。

 

このお弁当代を抑えられたのは本当に大きかったのですですが、これ以上は負担はかけられないでしょう。

 

「わかりました。グルプホームが決まるまでは、すべてこちらのお弁当でお願いします」 

 

すると、職員さんは
「あーよかった!!」
と言ってそれで話は打ち切りになりました。

私はどちらかというと衣服のことを聞いてみたりしたかったのですが…。

 

 今思えば、ケアマネさんは施設からこのおばあちゃんに対する「施設側の言い分」を聞いていたと思います。

 

ケアマネさんとしては

・最近は顔つきが明らかに変わってきている。
・話していることのつじつまが合わない。

 

そして、グループホームの一覧をもらい、説明をしてもらいました。
また施設めぐりのはじまりです。

 

話し合いが終わった後に、母にばったり会ってしまいました。
すると、職員さんが大声で言いました。

 

「あのね、これでずっとみんなと食堂で食べることが出来るようになりましたからね~!良かったわね~!!」
母は
「あら~ほんと!良かった、良かった~!!」

 

そして母と抱き合って、ぴょんぴょん飛んでいました。

 

「……………」

 

わたしは何とも言えない気持ちになりながら帰り道の途中で思いました。

 

母は私には
「会えるのが嬉しい!」
「気を使うのがいや!」
「一人の時間も欲しいから、お弁当の方がいい!」
なんて言っていたのは、私に気を使った嘘だったんだろうか...。

 

しかし、母がお弁当なのか、食堂で食べるのか覚えていられるとも思えない。
その区別が本当についているんだろうか?

 

「食堂で皆と一緒に食べられればいいのにね!!」
「そうなんよ~!」
と、その場で言われたことに話を合わせているだけではないのだろうか。

 

わからない...。
母の気持ち、母の本音がわからない!!

 

すっかりくさった気持ちで気落ちしながら帰りました。

 

 

 

→→ 担当者会議 2 に続く

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