ふたたび入院 3
焦るといっそう、頭が回らなくなります。
書類を見ると、その前に書いた字も、すごく歪んで(まあ、もともと字はへたなのですが)。変な感じです。
しかも、母のならともかく、自分の誕生日だなんて…。
元号でなら…。元号ならわかるんだけど…(ブルブル)。
オムレットくん、不自然にわたしの手が止まったのを見て、ちょっと疑わしい顔しました。
しかも、迷いそうもないようなところです。
私が認知症みたいです。
ここで認知症の診断テストをやったら、私はかなりの低得点であるだろうと思われます。
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しかしっ、こんな時に頼りになるのが、全ての情報を書き留めておいた手帳です!
いつも肌身はなさず持ってます。
今も施設の郵便番号など確認するために開いてましたので、手帳を見てなんとかうまくごまかしましたけど、冷や汗が出ました。
看護士さんの口ぶりでは、まだわからないけど3日後には退院…と言ってます。
「3日後!?それは、骨折ではなかったってことですか?」
「骨折というか、ひびは入っているようですけど、手術はしないってことですね。こちらはあくまで手術のための病棟なので...」
施設のかたと看護士さんとで話しています。受け入れについて…生活のこと…。
・医療行為が必要になれば、施設を変わらなければならない。
・寝たきりでも、医療行為が必要なければ大丈夫。
何となく、その緊迫した受け入れできる・できないの会話から、ここが正念場なんだ、という感じがします。
ひととおりの話が終わり、ここで、先生からの病状の説明になるので、施設のかたは帰られました。
お着替えの準備とお薬の準備をお願いしてお別れしました。
お医者さまの話によれば、股関節の亀裂、背骨の圧迫骨折で、でもあくまで手術はしないとのことです...。
「リハビリできる病院に転院するとなると、調整もあるので、入院は一ヶ月ぐらいとみてもらえれば」
と言われました。
うん?
さっき、看護士さんの言っていた、三日で退院とずいぶん話が違います。
この先生、なんとなくちょっと不安でした。
しかも、私が実の娘だと説明してるのに、完全にオムレットくんの方だけを向いて、オムレットくんに説明しています。
こういう時に外づらのよいオムレットくんです!
さもぼくが責任者なんです!という顔をして、フムフムと眉をしかめてうなずいていました。
ぼーっとしながらロビーに戻りました。
私には、なんとなく一番ショックだったのは栄養剤でした。
栄養剤を使わなければならないほどになっているなんて…。
そして、救急車を頼んだばっかりに、結局会うことができないままになってしまった…。
オムレットくんが言います。
「あっ!あそこから見えるよ。おばあちゃんだよ」
ええっ!?
ストレッチャーでゆっくり歩いているおばあさまです。
入り口に二人してどっとかけつけて、すごい勢いでガン見しましたが、残念ながら別の人でした。
「よく考えたら、歩ける状態じゃなかったか…」
オムレットくんも、かなり慌てていたみたいです。
オムツを買い、施設と病院を往復して、やっと家に帰りついた時には、ぐったりとなっていました。
帰ってから子どもたちに
「おばあちゃん、娘はいつ来るの?とか、もう帰らなきゃいけないんだけどとか、言ってたらしいわ」
と言ってみると、オムそばちゃんが
「でしょうねって思ったわ」
なんて言います。
「おばあちゃんが我慢できるはずがないわ。窓を突き破って飛び出さなかっただけでもすごいわ」
「もうね、弱っちゃって、そんな気力もないようなんだよ。それが年をとるってことなんだよ」
と言い聞かせました。
この写真はなんだか情けない顔してます。
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