ふたたび入院 2
とりあえず、お会計しなきゃいけません。
もう、ほぼお買い物は終わっていましたので、レジに向かいます。
何とも頼りにならない声がまだ耳に残ってました。
「いつもあの人がかけてくるなあ」
と言うと、
「お前がいる時に転んだからお前が電話かけろって言われたんだよ」
とオムレットくん。
前回の転倒のときのこと、よく覚えているなあと思います。
病院までナビゲーション検索までしていました。
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「ちょっと待って。いったん家に帰った方がいいと思う。保険証やその他の種類を持って行くから」
「ええ~すごい最短距離で、直接病院にまで行こうと思ったのに~」
くるみ君は図書館に行っています。
連絡をして戻ってきてもらい、準備しているあいだ、オムレット君がそうめんを茹でて子供達に食べさせてくれました。
病院に行くと、病棟まで案内されましたが、その途中でハッと気付きました。
あちこちに大きく張り紙が貼ってあって「面会禁止!面会はできません!」と書いてあります。
まさか…。
顔見るくらいはできるよね!?
病棟に入ると、封鎖された病室の入り口のロビーで、ちょうど施設のかたが説明しているところでした!
電話してきたかたとは違います。
説明では、母はごはんを食べてから、立ち上がろうとしてしりもちをついて転んでしまったとのことです。
そういえば、電話があったのは12時ごろでした。
これは、避けようがなかったのではないかと思われます。
施設のかたのおちどではないです。
「今、かなり痩せられてますよね」
と看護士さんが指摘されます。
!?
前回の入院のときよりも、大幅に体重が落ちているみたいです。
「最近、どうしても食べていただけなくて…」
「経口栄養剤は使っておられますか?」
「はい、使っています」
ショックな会話でした。
たしかに、聞いてはいたのです。電話口や、施設の入り口で、最近何度言っても食べてもらえなくて困っている、と…。
まさか、栄養剤を使うぐらいだなんて…。
体力が落ちてしまっていたことも、転倒につながっていたのだろうか…。
メンタル的な、拒食の傾向もあったのだろうか…。
横に並んで、いっしょに最近の様子をききました。
「最近は特に、帰宅願望が強いみたいで…。しょっちゅう、娘はどこなのか、家に帰らなければならないんだけど、というのを繰り返しておられます」
それを聞いて最初に、母は思ったよりもまだ、症状が進んではないじゃないか?と私は思いました。
私の思う「症状が進んでいる」というのは、おばのようにか細い声で二言三言話すけれど、ほとんど応答もなくすぐに目をつぶってしまうし、おむつも24時間介護でずっと車椅子生活、というものでした。
そして私の顔をすっかり忘れてしまっていて、「あんた誰ね!?」みたいな感じだったらどうしようと想像していたのです。
それと同時に、ああ、やっぱり施設にはかなり苦労をかけているなあ、というのもありました。
今、母のことを一番わかっているのは施設のかたのはずだ、というのもやっぱりその通りだと思いました。
ワーワー言って、帰る帰る!娘、娘!というのを応対してもらっているのです。
あれは正直、本当~~~に、神経が参ります。
入院の書類を書こうとしていると、若干手が震えます。
あれっ?今回は割と大丈夫だと思ったんだけどな…。
そして、記憶が途切れます。今日何日だったっけ?母の生年月日、何年だったっけ?
一年前、いや半年前まで、あんなに書類をたくさん書いて、あんなによく覚えていたはずの誕生日がうまく思い出せません。
おまけに、自分の年齢の生年月日の西暦すらちょっと怪しくなっていました!
これはヤバい。
オムレット君が私をじーっと見ています。
オムそばちゃんの猫足ソックスです。
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