今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

オムレットくんの思い出話

 

寒い朝でしたが、寒すぎない程度で、朝からさっそく、もめながらレンタカーを借りて、お墓の方向に向かいました。

 

名古屋城を左に見ながら高速を進みました。
山に次ぐ山です。

 

屏風山という所で、オムレットくん、急に車体をぐいんと降って、体がゆれました。

 

「たぬきが死んでた」
「たぬきが!」
「毛並みでわかった」

 

かわいそうに!
若干、縁起がよくないです。

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

パーキングエリアでトイレ休憩していると、義母さんぐらいの年のおばあちゃんが、さらにお年よりのおばあちゃまをお世話しているのをみて複雑な気持ちになりました。

 

岐阜のど真ん中に入って行きます。
びっしりの実のなった柿の木がたくさんあります。
実が小さい、渋柿です。

 

義父さんの家のほうは、干し柿が有名で、たくさん作るんだと言っていたな。
東京生まれの義母さんですが、毎年そうだったから、この年になるといつも買っちゃう、といって干し柿をよく頂きました。

 

私は干し柿は大好きなので、いつも喜んでましたが、オムレットくんも子どもたちも干し柿は好きではないので、いつもひとりで全部食べてしまいます。
(かなり高カロリーだと思います…)

 

無人駅にならないために」というポスターが貼ってあります。
でも、人家はたくさんあります。
九州の自分の実家周辺よりも、たくさんあるように思います。
自然はもっと豊かで、人家ももっと多いのです。

 

オムレットくんが悲しい悲鳴をあげました。
「役場がなくなってるー!」
役場に何の関係があるのだろうかと思ったら
「おじいちゃん、助役だったんだよ」

 

たぶん、こんな小さなことでも、私が思い出を持ってるようにオムレットくんも色々と思い出しているのだろうな。

 

昔、オムレットくんが行っていたおじいちゃんおばあちゃんの家はすでになくなっていて人手にわたり、小さな倉だけ残っていました。
あとは駐車場になっています。

 

「これを撮って」
と頼まれたので、あちこちを撮影します。
特に、駐車場に生えている(わたしの目では)微妙な木を撮ってくれと頼まれました。

 

「これは、柿の木?」
「あれはぼくが来てたときからずっとあるやつ」
「最初からあんなにモコモコした感じなの?」
「うん。あの駐車場になってる所が家の区画だったの。その向こう側に窓の外に柿があって、二階の窓を開いたら木がある。そこにカエルとか捕まえにずっとおっかけてた」

 

前に来た時にも、水の音がとても心に残っていました。
義母さんも言ってました。
とにかく、ずーっとどこかで水の音がしてる、と。
とても、癒されます。

 

そのあたりをウロウロしながら、オムレットくんが話してくれました。

 

「すぐそこが田んぼだったから、水を流してるんだけど、魚がこのみぞに一緒に流れて来るんだよ。鮎とかヤマメが。それで、みぞの細いところにざるを持って待ってたら、採れる」
「いけすに落ちたって言ってなかったっけ」
「そう。あそこに発泡スチロールが浮いてて、冬で雪が降って全部真っ白になってた。従兄と、ここは陸だ陸じゃないって言い合って、じゃあ乗ってみるって乗っかって落ちた

 

危ないです!
でも、すごく楽しい思い出だったんだなというのが伝わってきます。

 

「この川で泳ぐの危なくない!?」
「必ず大人がついてたのと、雨が降ったら、秒ですぐ茶色くなるから帰ろうってなる。そもそも雨が降ったらまっかっかになってるから、泳ぎには来ない。晴れた日はここでいとこと一緒に飛び込んで、鮎を刺す」
「鮎を刺すの!?すごいね!?」
「来れるのは一年に一度くらいだから、そんなにとれるわけじゃないんだけど、たまたま、当たったりすると楽しい。もう、鮎だらけだから」

 

川を泳いで鮎を刺すとか、最高です。
都会育ちのはずのオムレットくんが、妙にサバイバルというか、アウトドアというか、田舎ぐらしに強いなと思っていたのはそれでだったのか。

 

「東京でガラスをふんだときのきずがここで悪化して、この病院に運び込まれて、足を縫われた」
「ガラスをふんだ傷が悪化って、それ危なくない!?下手すると足を切らなきゃならなくなったりするんだよ!?(おどかしすぎでしょうか)」
「残ってたガラスが皮を突き破って出てきた」

 

そういうのってガラスを取り出したりはしないものなんでしょうか。
もしかしたら、ブログに残しておいたら、いずれ子どもたちが読むこともあるかもしれない、と思って書きました。

 

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