ゲゲゲの女房にひっかけて、母の昔話など
帰ってきてオムレットくんに、箱根への旅行は無理かもしれないと言ってみると、今度は
「うにってダメかな?」
と言いました。
「ウニってあのウニ」
そういえば、母はウニが大好物でした。
私は、施設の人に
「何かお母さまが好きだった食べ物、ありませんか?」
と聞かれて、頭が真っ白になって全然思い出せなかったのですけど、覚えていてくれたんだな。
ちなみに、私もオムレットくんも、ウニは苦手なので、家でもお寿司屋さんでもまったくご縁がありません…。
「コレステロール高そうだね」
「そこがいいんじゃない。栄養になるんだよ 」
オムレットくんが、おばあちゃんのことを考えていてくれたというのがありがたかったです。
* * *
今日はゲゲゲの女房の続きの話題です。何と、まだ見ていました!
やりたくない家事が本当にはかどります。
次から次に、ヒマが出来れば見るのではなくて、やりたくな~い家事が差し迫るまで、次は見ないことにしてます。
Amazonプライムをつけて、音が流れはじめると、なぜか体が動きます。
水木しげると結婚した主人公ですが、結婚した先が東京というので、喜んで島根から出て行ったところ、到着した先が凄まじいボロ屋!
これはびっくりして逃げ出す案件です。
これ、不思議なことに、母も同じような事を言っていました。
父の実家に行ってみた所、ものすごいボロ家で卒倒しそうになったと。
母はお嬢さん育ちなので、本当にびっくりしたみたいです。
そして父のお母さん、つまり私の父方の祖母ですが、母の履いている靴を見てめざとく
「息子の靴を買い換えなければならん」
と言ったらしいのです。
母は、それがめちゃくちゃ嫌だったとずーーっと言ってました。
その一瞬でもう大嫌いになって、それからまったく没交渉だったらしいです。
父は母にベタ惚れだったので、とにかく母の言うことをすべて聞いて、遠距離介護でしたし、ほとんど母に面倒を見させませんでした。
私にはよくわかりません。
一体何が嫌いだったのか、順序立てて説明して欲しいと言ったら、母はたいそう腹を立てて、
「もうあんたみたいなわからん子には話さん!!」
と言って結局説明してくれませんでした。
何度か、友達との間で話題にしたことがあります。
「どうして、何がイヤだったのかいまだにわからないんだけど、説明できる?」
するとひとりの友達が教えてくれました。
「いま、わざわざそれを目の前で言う?こっちがいい靴はいてきたことのイヤミ?そんなとこまで気を使わなきゃいけませんでしたっけ?そっちがボロ屋に住んでるのは私のせいじゃありませんけど!張り合わないでよ!…ということなんだと思うよ?想像だけどね…」
はー、なるほど!
「でも、そういうのって、その場の雰囲気とかもあるし、お姑さんが言ったってだけでもう全部いやってことあるから、わかんない人にはわかんないんだと思うよ」
このお友達が一番、順序だてて納得する説明をしてくれました。今でも思い出します。
* * *
水木しげるは、原稿料を踏み倒されたり出版社が倒産したりしながら、仕事仕事と言って漫画を書いているのですが…本当に大丈夫なのかなあ?
私なら、転職してくれと言ってしまいそうな所です。
この主人公(水木しげるの奥さん、ふみえさんです)は、凄すぎます。
紆余曲折ありますけれど、あまりの生活の苦しさに主人公の奥さんは化粧品のセールスレディをしようと思い立ちます。
セールスの押し売りさん、いたいた!流行ってたな~!と思います。
母にも売り込みをしている押しの強い人がいたなあ。
このセールスレディの話は、義母さんから聞いたことがあってその話ととてもかぶります。
(義母さんは学研のセールスレディをやってたみたいです)
ゲゲゲの女房は、わたしたちの親世代の人のことを、いろいろ思い出させてくれます。
ふみえさんは、母より2歳年上です。
わかる方は、くさそう…と思ってしまうのかもしれないです。
ぎんなんが、小田原城に行ったとき、たくさん落ちていました。