もうすぐ新年
給食が終わったのをすっかり忘れていたら、くるみくんが自分のお弁当をオムそばちゃんに食べさせていました。
一見、よい話のようなのですが、オムそばちゃん曰く
「お兄ちゃん、ラーメンの方ばかり見てて、ラーメンが食べたいのかな~と思ったら、ラーメン食べてた」
とのこと。
「あなたは?」と聞くと
「私もラーメンが良かった」
とか言われて、ぎゃふんです。
そんなわがままを言って、食べ物を粗末にしたらいけないぞと思います。
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お母さんがパンになってしまった夢の話を書いていて、「治れ治れ治れ」という呪文を思い出したのが、一番心に残りました。
母が私に言ってたことを、くるみくんや、オムそばちゃんにしか返せないと思っていました。
子供から子供へ…。
逆はないので、それが寂しいなという風に思ってたのですが、本人に言ってあげられて良かったと思います。
という所で、母がまた家に来たのですけど、今度は随分「もどって」いました!
施設にお話を聞くと、食欲が戻るのと同時に、おむつにトイレをしてしまうことも、やはり減ったのだそうです。
どうやらやっぱり、筋力のようです。
腕を支えたりしても、あの空っぽの袋の中に骨があるような激やせの状態から、日々、明らかにもどってきています。
戻った分だけ、ちょっと不機嫌になっていました。
(パンの夢のせいで)私が妙に親切なのに不審げです。
いらいらして、そわそわして、「帰る帰る」と言います!!
なんだか、懐かしい。
わあ、「帰る帰る」だ~!
と、むしろテンションが上がってしまいました。
相変わらず陽が短いのですが、どんどん暗くなっていくに従って、
「どうしよう、どうしたらいい?帰るからね!バス教えてね、そこまででいいからね!」
すごいなあ。
とてもお世話になって、母と相性のよかった親切な自立型の施設の所長さん。
あそこにいるときは、この新しい土地で、自分でバスに乗って、自分で来て、私に電話かけて...と、全部自分で出来ていました。
そのあたりの記憶が、ここにきてどうやらよみがえっているようです。
今回はあまり私もさからわずに、
「帰る帰る」と言った時は素直に
「そう?わかった。」
と言って、車に乗せて送ってしまいました。
認知症慣れとでも言いますか、それならそれでいいか~という、気軽さです。
「あらあんた、送ってくれるの?」
でも、施設に着いた着いたで、自分が送ってもらったり、降りるとはまったく思っていないようです。
「ここなの!?」
とびっくりして、少し不機嫌そうでした。
あの自立型施設のときは、やはり色々あっても、居心地が良かったのだろうなあ。
こちらが優しい気持ちになっていても、母がそれを受け取れる気分じゃないのでどうしようもない感じではあったのですけど、今は週1のルーチンワークとなったのが、とても居心地がいいです。
やっと一息付けました。
オムそばちゃんのバレエの発表会が終わったので、少し肩の荷が下りたというのもあります。
もうすぐ新年を迎えます。
3月には、令和3年でおばあちゃんは87歳を迎えます。
あと3年で90歳、いまは、行けそうな気がしています。
癌の余命宣告を受けた時には、さびしさやら、ついにという気持ちで心が乱れていましたけど、よく考えたらこの年までよく頑張ってるおばあちゃんです。
あまりこちらも、病気のことを気にしたりせずに、普通にできることをして接してあげようと思いました。
(今日は、ダウナーな気分ではないのでそういう風に思えてます。(笑))
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