今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

通帳ふたたび 2

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オムレットくんが山沿いの公園に連れて行ってくれました。

杉の木がどっさり花粉を付けて揺れていました💦

(もちろん、薬をしっかり飲んでいきました!!)

子供たちもついてきてくれましたが、今年高校生のくるみ君はもう、いつ来てくれなくなるかわかりません。

 

はてなブログにまだ、ぜんぜん慣れないのですが💦💦

正直、機械的Yahooブログを転載しているだけなんですけど、★を付けてくださってありがとうございます!!

感謝感激です✨

 

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 


~~ 通帳ふたたび 2 ~~

 

 

思い切ってここで母に突っ込んで話をしました。

・通帳は何銀行がいくつあるのか。
・年金はどこに振り込まれているのか。
・貴重品の始末はどうしているのか。

 

聞きながらも、居心地わるくてぞわぞわしました。
こういう内容を聞くこと自体が、猜疑心をあおるのではないかと、とても不安でした。

これは、わたしにはまだ、ひとりっこで私しかいないという意識がありますが、ご兄弟がいる家庭ではトラブルの種になりかねないというの、今ならよくわかります。

まして介護をしたり、確認したり管理したりするのが、お嫁さんであったりすればなおさらのことでしょう。

 

言い訳のように
「こちらに引越して、マンションを借りる形して生活するにも重要なことだから、きちんと教えて!」
と言うと…

「私?私はどこにも行かないよ」
とさも心外な顔で(声しか聞こえませんけど)言います。

「いや絶対にどこにも行かない!私はここがいい」
「でもお母さん」
私はここは辛抱強く言いました。
「そろそろこっちへ来たいって言ったのはお母さんの方なんだよ!」

 

すると母はものすごく驚いた声で、
「私がそんなことを言うはずはないが」
と言います。

 

「じゃあそっちでちゃんとやれるの?」
「当たり前!今まで全部自分でやってきたし、今更、誰にも頼ることなんかない」
「いやでも頼ってるじゃん!」

カーッと頭が熱くなっていました。
そこの矛盾を突っ込まずにはいられませんでした。
論理的な会話なんて役に立たないと知りつつもです。

 

たとえ「ぼけて」いようとも、母は正しいことは正しいと言うという考え方でしたので、私も母に対して矛盾は常に容赦なく突っ込んでいました。
父が生きている時は、それが父を守ることにもなっていました。

 

「何をよ?」
母はさも心外そうに言いました。
そこからはもう、言い合いでした。

 

通帳のような大事なもの、お隣さんに探させるなんて間違っている。
どうしていつもいつもすぐに誰かを呼ぶの?
銀行に一人で行けないなんてことないでしょ!

 

母のその頃の状態と考え合わせて、後でつくづくと考えてみれば
ずいぶんひどいこと言ってしまったと思います。

しかしその時は私の頭には何も思い浮かびませんでした。
これまでの母への不満や、困らされてきたこと、呆れたエピソードが、ばーっと膨れ上がって、爆発するように出てしまいました。

 

電話を切って、ぐったり布団に倒れましたが、このままというわけにもいきません。
お隣さんの電話番号を探して、謝罪のための電話をかけました。

 

 


→→ 通帳ふたたび 3 に続く

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