今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

実家の片付け 2

 mainichi.jp

 

昔はこのようなニュースを見ると、ご老人を守るためだから仕方ないじゃん!と思っていたのですが...。

今は深刻です。

おばあちゃんのために遠い道のりを行ったり来たり...引っ越し代...いるものを購入したり...それはそれは物入りです!

 

 

ねこ鈴 帯留

 

おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

~~ 実家の片付け 1 ~~

 

 

母も叔父もよく知っている、私も顔見知りの昔なじみの工務店さんに連絡をします。

 

この方はもうずいぶん昔から工務店をされていて、母とも顔なじみです。
フットワークの軽さと、正直な人柄が信頼されてました。

 

母が家に来ているときに、何度も電話をつなぎました。
もう何十年どころか三十年ぐらいの付き合いです。

 

「家はもうね、処分しなけりゃならんと思うんよ。貸しはしない。売ります!!頼んだよ。あんたが頼りやからね!」

 

あんまり母がはっきりと言うので私の方がドキドキしました。
帰る帰る帰る!の騒ぎを繰り返している人が言うセリフとは思えません。

叔父にも同じような電話をしていました。

 

これ、本当に話をすすめちゃってもいいものなんだろうか!?

 

誰に聞いても「そうだね、それがいい」と言うばかりで、反対する人がひとりもいません。

 

まだ母の意識が残っているうちに…。
という感じがします。
みなさん、そんな風な匂わせ方でした。

 

 

 

朝九時すぎに、ホームから連絡がありました。
もちろん会社です。

 

皆さんもうよく知っているので、
「お母さん元気だね!」
「大変だね~」
などと声をかけられました。

 

「地元銀行が日本橋に支店を持っているので通帳を取り返し、お金を引き出してその足で地元に帰る」
とのことです。

 

なんて具体的なんだ...。

  

私はお金・通帳を引き取ったときに、ごまかすために銀行に預けた!!と言いました。
覚えてるんだ~。
もー、そこを忘れてよ!!

 

家は電気など止めているみたいですよと介護士さんがたも話してくれたみたいですが、すると「ご近所に泊まる」と主張しているようです。
久しぶりなのに、ずいぶん強硬だな!?
施設のロビーに居座っている様子です。
電話をしました。

 

すると、
「今日はどこに行く予定やったかね?あんたに電話したかな?」
と言うので、拍子抜けしてしまいました。

 

「今日は3時にうちにお茶に来る予定になっているからね?」
「ああそう、水曜日だものね!大丈夫覚えてるよ。それほどボケとりゃせんで!」
どういうわけなのかさっぱりわかりません。

 

ホームの人によると、私との電話を切ってからは、食堂の方に移動したらしいです。
こりゃ本当に介護士さんがたも大変です。

 

しかし「地元銀行の支店が日本橋にあること」「今日が水曜日でお茶の約束をしていること」
どちらも、覚えていたんだ。

 

よくわからないな~??
回路がつながる…のかな?

 

こちらはふりまわされますので大変です。

 

あっ!
気が付きました。
もしかすると、昨日の工務店さんとの電話が原因なのかもしれない。

 

  

 

→→ 実家の片付け 2 に続く

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