母と音楽プレイヤー
ケアマネさんから電話がありました。
「音楽プレイヤーがあったら、もってきてもらえませんか?」
「!」
「おかあさま、クラシックがお好きなんですよね。かけてあげたら落ち着くのではないかと思って…」
わかりましたと言って電話を切って、本当に複雑な気持ちになりました。
キールズ KIEHL'S バタースティックリップトリートメント #ローズ
実は、もともとたくさんのCDと父がのこしたプレイヤーは持って行っていたのです。
所長さんも、
「かけてあげたらよろこぶでしょうからいいと思います!」
とおっしゃっていました。
しかし、どうにも施設の感じが微妙なときに、一人の(微妙だった)職員さんから言われました。
「これ、いらないと思います」
「…はあ…」
「かけもしないし、電子時計がチカチカしてるのが気になってしまうみたいです」
「そうですか…」
「まったく使ってないですよ」
うーん。母がかけられるはずもありません。
そもそも、ここは認知症の人が入る施設のはずでしょー!
グループホームって!
かけないのはかまわないけど、母が使わないからいらないとは…。
この日記が存在するように、とにかく私はチャカチャカとパソコンで入力するのが大好きです。
施設やケアマネさんに渡した書類にも、これまでの経緯をびっちり…、いやいや、あまりびっちりだと引かれてしまうかと思って、かなりインパクトの大きな出来事だけを表にして渡しておきました。
そこに、父が音楽の先生だったこと、そのこともあって音楽を好むこと、CDとプレイヤーを持ち込んでいることも書いておいたのです!
しかしそういわれては仕方ない。
(CD入れたり、かけてあげたり、そんなことまでとてもしてる余裕なんてないんだろうな…)
それで、プレイヤーを引き取ったのです!
ケアマネさん、(以前のかたはやめられて新しいベテランの方でした)前のかたが残した母の資料を読んでくれたみたいです。
これはとてもありがたい申し出でした。
それで、家電量販店にオムそばちゃんと出かけたそこで、急にうつっぽい症状に陥ったのでした。