職場で霧をふいたおはなし みたび
志村けんさん訃報の衝撃がまだ尾を引いています。
オムレットくんがしみじみと言いました。
「今まで、身近な人がコロナで亡くなったりしたことはなかったわけじゃない。でも今は、親戚のおじさんが死んだような気分だよ」
「日本中の人の親戚のおじさんだったと思うよ」
「そうだね(泣)」
オムレットくん、ショックが大きいみたいです。
私よりもずっとドリフのことが好きだったかもしれません。
志村けんさんはなんとなく、芸人の持っているものすごく強いアクというか、毒のようなものを感じさせないかたでした。とても自然体で、それでいて指先までぴんと芸人としての意識が張りめぐらされてるようなかたでした。
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普段は普通に過ごしていたのですが、亡くなってみて存在の大きさをすごく強く感じました。
日本中の人が、親戚のおじさんが亡くなったようなショックを受けているのなら、みんな少しは危険を身近に感じるようになるのだろうか…。
でも、そんな危険を身近に感じるようなこと、なくて良かったから生きてて欲しかったと思います。70代は若すぎる。
そう思いました。
以前、職場で霧をふいたおはなし、を書いたと思いますが…。
そのときに、あまりにもそのエピソードを喜んで、なつかれてしまったかたが、異動になってしまいました。
今は席がお隣で、最後なのでしきりと話しかけられます。
「もう会うこともないでしょうね」
「そんなことないですよ。この部署にも来られることありますよね?」
「ないですね。来ないです。」
来たくないってことなのかな…。やっかいな上司のかたもいますし。
あまりにもきっぱり断言するので笑ってしまいました。
「志村けんも亡くなってしまいましたね。いつ死んじゃうかわかんないから、好きなことした方がいいですよ。好きなもの食べて、好きなことをして。霧も吹いたりとかね!」
「………😅」
それで聞かれました。
「どうですかありませんか。したいこと」
「そうですねえ」
私は考えて言いました。
「私、京都に行きたいですね」
「何をバカなことをいってるんですか!」
怒られてしまいました。ええ~~。
「だって好きなことをしろって言ったじゃないですかー!!😅」
「死んじゃいますよ。死にに行くようなもんですよ!」
少したって、また話しかけられます。
「どうせならNYとかどうですか。いま熱いじゃないですか」
「いいですね!ヨーロッパ一周とか」
「イタリア、スペイン、イギリスをまわって最後にNY!またはあえての中国旅行とか。おさまってきたって言ってますし」
「そう言ってますけどホントですかね?」
「嘘ですよ!嘘に決まってます」
欧米の方(中国のかたも)が聞いてたら怒られそうな不謹慎なブラックジョークでしたけど、おもしろいかたです。
霧を吹くことがなければ、こんな一面を見ることもなかったなと思いました。
個人的には、京都よりも東京の方がずっと危険な気がしています。
オムレットくん、毎日東京通いなので、ハイパー危険です。
どちらかというと、こちらが保菌者としてウィルスを運ぶ立場である気がします。
オムレットくん、今日は朝に咳をしていました。
「だ…大丈夫?」
「熱はない」
鼻もかんでいます!!
調べてみると、鼻水が出るような記述はあまりないのですが…。
せっかくあたたかくなったのに、寒いし雨が続きます。
これだけ寒暖の差が激しいと、ふつうの風邪だってひいてしまいそうです!
そんなことを思いながら、ふと思い出してみましたが、そもそも「霧を吹いたおはなし」は1月のことです。
もう4月になろうというのに、まだ霧を吹いた話をしているのです!!!
おじさんは一度捕まえた話題は本当に逃さないな~。
また部署に来た時に会うたびごとに言われそうだな~。