安楽死で医師逮捕のニュース
届いた封書をぺりぺり開いて
「おっ!」
と言いました。
「届いた!」
誰も反応しません。
でも私はすごくどきどきしました。おばあちゃんのデジタル面会の準備が整ったとのお知らせです!
あっちこっち用事があったので、とりあえずゆっくりとチェックしようと封書を机の上に置いておきました。
(このようなことができるのも、本当にこんなこと言っては何ですがコロナのおかげです。)
さて、実際によーくお知らせを読んでみて、のけぞってしまいました。
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使用は携帯のビデオ通話。
そして、1か月10分!!!
そ...それはいくらなんでも...。
せめて…せめて、1週間10分!!
しかも携帯のみ。ipadや、パソコンなどの選択肢はなし!
ひとしきり興奮してしまったあとに、ちょっと冷静になってよく考えてみます。
1週間10分だと、施設の人の負担が大きいのでしょうか…。
入居者10人だとして、毎日誰かの面会がある、という感じで施設の人も、あーまた○○さんの面会がある、という感じになるからでしょうか。
来るときならば、ほっといてもいいけれど、手にもって上げたり、操作してあげたり、
「ほら、○○さん、娘さんですよ~」
などと言ってあげたりしなければならなくなる。
1か月に30分なら...?
でも、認知症のお年より、それも症状がすすんでしまっている人と、30分も何を話せるだろうか...。
実際、わたしが行ってみたとしても、おばあちゃんはすぐに所定の位置の皆さんが座っている椅子のところに戻ろう戻ろうとしてしまうのでした。
とりあえず、届いた同意書に書いて送らなければ何事もはじまらないのはわかっているので(デジタル面会なのに手続きはなんともアナログです...)、書いて送ることとします。
* * *
ALSの持病を持っておられる人の安楽死で医師が逮捕されたとのニュースが入ってきました。
すごくどきどきしました。というのも、ちょうど二、三日前に、安楽死を扱った映画「92歳のパリジェンヌ」を見ていたのです!!
これは、フランスの映画で、実話をベースにした小説からつくられた映画のようでした。
頑固でいい母親ではなかったとするおばあちゃま、息子さんとは折り合いが悪いですが、娘さんととても仲良しです。
母と娘の絆がすごく胸をうちました。
そして、この映画は安楽死肯定の映画なのですけど…そのあとに、こんなツイートをみつけてすごく納得がいきました。
「わたしの死ぬ権利」だったはずが「あなたの死ぬ義務」に転化する可能性がある、というのが、安楽死反対論の有力な根拠だと思う。
— 🀐🀓🀖 (@funkadelawyer) 2020年7月23日
常に、安楽死は優生思想と紙一重な気がします。
そして、日本のような同調圧力が強い国にはなじまないような気がします…。
どちらかというと、もう少し終末医療や、延命治療について考えるほうが先なのではないかなと思いました。
うちのおばあちゃんはものすごく生きていたいという気持ちが強い人なので、私も生きていられる限りはなんとかしてあげたいと思うのです。
ほんとうに、難しい問題です。
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