ふたたび入院 1
オムレット君とコストコにっていたときのことです。
その頃、携帯の音が鳴らなくなる、というトラブルに見舞われていました。
イヤホンをつけるとちゃんと音が聞こえますし、電話をするとき耳にあてると声も聞こえます。
でも、外部スピーカーから音が全く出ません。
これには困っていました。アラーム音も聞えませんし、着信が来てもわかりません。
でもまあ、何とかなるかな…と思いながら、だましだまし使っていたのですが、コストコにいて買物をしながらふと見てみると、たくさん着信が入っています。
しかも施設からです!
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これはヤバい。
おばあちゃんに何かあったのです。
あとでくるみくんに話しました。
「でも、そろそろちょっと心配だったんだよね。こないだデジタル面会をしたでしょ。あれでお母さんの顔見ちゃったでしょ」
「それは荒れる。絶対に何か起きる。ばあちゃん発狂する」
とくるみくんも言いました。
これだけ、6ヶ月も面会禁止のままきた施設から電話があるというのはよほどのことです。
しかもこの日は日曜日でした。
12時すぎのことでした。
いつもならスーッと血の気が引くと同時に、どんより地面に沈んでいくような感じがしますが、この時は妙に冷静に電話を掛け直しました。
おばあちゃんが転倒、骨折の可能性が高いので病院に連れてってほしいという連絡でした。
きたか!
と思いながらも、なんとなく脳卒中で倒れたとか、心肺停止してしまったとかじゃなくて良かった、なんて考えていました。
しかし骨折というのは…もうこれまでか!?という気持ちがします。
同時に、おばあちゃんにやっとじかに会えるな、とも思いました。
オムレット君がものすごく緊張して、そばでウロウロしながら待機しています。
「しりもちをつくような形で転倒されました」
「動かせる状態ですか?車椅子でなければ無理の状態ですか?」
「ええと…はい!車椅子でなければならないと思います」
とはっきり言われました。
うちの車には、車椅子機能がついていません。
「車椅子機能のあるタクシーは予約して手配しなければならないので、連れていくとすればうちの車で乗せていくしかないのですが、施設の下までは連れてきてもらえますか?」
そう聞くと、ものすごく戸惑った感じです。
このかたは、最初に骨折したときも電話かけてきたかたでした。
(あまり熱心そうなかたではありません…)
でもそんなこと文句を言うわけにはいきません。
それでなくとも介護現場は人手は足りないとききます…。
こんな感じの人に気をつけるためにも、面会は続けたかったのに~、とちらっと思いました。
6ヶ月ものあいだ、どうしていたんだろう。
どうして転倒したときは、いつもこの人が電話してくるのだろう。
いったん切ってから、最寄りの病院に連絡して受け入れてもらえるかどうかを聞きました。
病院に話がついてから電話を切ると、泡を食った感じで施設長の方からお電話がありました。
やはりどうしても動かさない方が良いと思うので救急車を呼びますとのことです。
そうだ!救急車だよ~!!
なぜそのことを考えつかなかったのか、自分でもよくわかりません。
自分が連れて行くのは当たり前だと思いこんでいました。
向こうもそう思い込んでいる感じだったので、もうそれが前提みたいな感じで話が進んでいましたがやっぱり慌てていたんだと思います。
それでも転倒は2回目なので、慣れていることもあります。
「以前転倒したとき、病院から、状況を見ていて説明できる方が病院に来てくださいと言われたことがありますので、今回も同じように言われると思います。施設のかたがおひとり、つきそっていただけるようにお願いしてもいいですか?」
というわけで病院に急ぎます。
じゃあ、やっと直接に会える!と思っていたけど、会えるのは病院でか~。
「今回の転倒…。もうダメなのかな…」
とつぶやいてしまいました。
この場合のダメというのは、寝たきりになりおむつ生活になるということを意味しています。
「まだ何もわからないから。骨折かどうかも分からないから。転倒したっていうだけだから」
とオムレットくんが言います。確かにそう言われてみればその通りです。
でも、施設の人の口ぶりでは骨折の可能性は高そうだし、救急車も呼んでます。
完全寝たきりでか細い声になってしまっているおばちゃんのことが強く頭にありました。
いつ撮った椿だったか...。 とても見事でした。
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