落ち込みと、再びのくるみ
点滴、もうそれしかないのかなあ。
あの調べた終末医療についてのニュースが頭をよぎります。
一応、お話してみました。
自然にまかせて、点滴などを使わない方向で望んではいることです。
しかしこれは、餓死?に進んで行く母を、手をこまねいて毎日見ていなければならない施設の介護士さんたちに、すごく酷なお願いです。
「でも、老齢になって食べられなくなったとか、そういう状態と母はちょっと違いますよね…」
「そうなんです。まだ意識もしっかりされてるし、そういう年とともに自然に食べられなくなって…という状態じゃないと思います」
聞いてみると、入院から帰った当時はやはり、母はそこそこ食事を完食していたというのです。
やはり、この施設の中にいてコロナでずっと閉じ込められている、私にも会えない、というこの状態、これが母にとっては嫌なのかなあ。
毎日は厳しいので、一週間に1回、もしいいのであれば、面会したいです。
そして思い切ってお願いしてみました。
「その来た時、人の多いところに行ったりはしませんので、ちょっと車で回ってみたり、外に連れ出してもいいでしょうか?」
寮長さんとおふたりで、顔を見合わせています。
「そうですね、外に出たいですよね…。お母さま」
と、ぽつんとつぶやかれました。
「ただ、これで感染したりしてしまうと…」
責任重大です。
* * *
家に帰って、子どもたちに愚痴りました。
二人とも、たいして驚きません。
むしろ、ぎゅーっと口を閉じてしまったところなんて、笑っていました。
「おばあちゃんにはもい、あそこにいること自体がいやなんだと思う」
と話すと、オムレットくんも
「そりゃあ、ぼくたちだってそうなったらいやだよ。誰でもいやにきまってるよ」
と言います。
私も食欲がなくなってると言うと
「すこし痩せた方がいいよ!ちょっと食べないぐらいがちょうどいいんだよ!」
とか言ってきます。
いやいやいや、あなた人のこと言えるんですか。
「たぬきだから」
と言ってにやっと笑ったのでどきっとしました。
このブログを書いてることは知ってるし、割と写真撮りも協力的なのですが、読まないと言ってたんだけどなー。
オムレットくん、またしてもどんよりしている私に、
「くるみとりに行こう!」
と言い出しました。
えっまた!?乾かしている大量のくるみを、まだ割ってもいません!
(ちなみに、胡桃割り器は買いました)
どうするつもりなのあれ!?
「だって、くるみがそこに落ちているから…」
拾われちゃうかもしれないし、早く早く!と言うので仕方なくついていきました。
確かに、また落ちています!
別に拾われている様子もないです。
ひとつ間違うと川に落っこちそうな川沿いの場所なのですが、拾うのはやはり、とても面白いです。
オムレットくんが行きたがるのもわかります。
拾ってコンクリの所でふみつけて、中のくるみを出してる時が一番楽しいです。
オムレットくん、洗うのが大変だとみて、今日は砂州で砂にまみれさせ、靴で踏んで洗っていました。
砂で洗うのはすごく効果的でした!
もう絶対、タワシでなんで洗いません。このまま乾かそう。
まだあまり気は晴れませんが、少し元気になって持って還りました。
さかな用の網に入れたくるみをベランダに干そうとしているとくるみくんがびっくりした顔をして、すごい大きな声で
「また!!??」
と叫んでいたのには、笑ってしまいました…。
寒くなってきました。
桜の時期はまだ遠いです。
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