古い古い映画「ニノチカ」
Amazonプライムで古い映画をいくつか見ていました。
その古い映画の中にはキャメロンディアスが主演の「チャーリーズエンジェル」が入っているのですが、もうこのキャメロンディアスのチャーリーズエンジェルを「古い映画」と言わなければならないほどの時代になってしまったのが驚きです。
ここで見たのは…すごいです。
もう、超・超・超・古い映画です。
グレタ・ガルボの作品で、「ニノチカ」という作品です。
母ですら、「これは古い映画なのよ」と言っていた作品なので、本当に古いです。
Amazonプライム、すごいです。
こんな作品を普通に、好きな時に見ることができるなんて…。
母の母、わたしの祖母がグレタ・ガルボが好きだったみたいです。
1939年。あらためて歴史のウィキペディアを見てみたら、何とノモンハン事件が起きた年でした。
映画を見ている時はのんきに、わぁ、古いけど素敵だな、なんて見てましたけど、びっくりです。
改めてアマゾンプライムすごいです。
「おばあちゃんが好きだったのよ」と言いながら、母がテレビの「昔なつかしの映画」を見ているのを、小さい頃のわたしが見ている…。
そんな、記憶の連続です。
二本で公開されたのは、10年後の1949年だったらしく、朝鮮戦争がはじまる1年前です。
「ニノチカ」が撮影されてから、日本で公開されるまでに、ノモンハン事件から第二次世界大戦、太平洋戦争と、すべてが凝縮されてます。
ここは本当に、日本史に残る暗黒の10年だったなあ…と思います。
おばあちゃんは長女で、母も長女、わたしも長女なので、長女が三代つながっているという強いイメージがあります。
オムそばちゃんもある意味長女なので、ずっとつながっています。
しかしこの映画、見ているとまた、ある意味すごいです。
何と、グレタ・ガルボが登場するまでに半分ぐらい時間が過ぎていました。
動画で見ているとバーが出るので、今どのくらいか見ることが出来ます。
アメリカの作品なので、ずーーっと、ロシア(っぽい)三人がワーワーゆかいに過ごしています。
でも、ユーモラスなので飽きてしまうということはありませんでした。
(話は進みません)
ロシアの共産主義的なカチカチの四角四面の三人組が、外国の自由さにふれて、どんどん崩れていきます。
あまりにも崩れてしまったので、そこに調査員が派遣されるわけですが、これがニノチカです。
グレタ・ガルボが演じる、超美人だけどカッチカチのロシア的共産党員です。
若干、ロシア共産党をばかにしてるっぽいユーモラスさではありますが…、ヒロインのニノチカがロシアの超美人ということになっているので、そこはまああまり気にならなかったです。
最初に来た三人を堕落させた貧乏貴族のイケメンくん、いたずら者なのですが、これがニノチカも堕落させようとつとめます。
最初は殺風景なスーツ姿なのですが、少しずつ少しずつ、四角四面さが消えていきます。
最後あたりで、イブニングドレスで食事をするところなんてもう本当に、こんな時代を経てわたしから見ても、きれいだなあ…!!と思いました。
陶器みたいに整った顔立ちです。
顔が綺麗なだけじゃなくて、上品ですてきです。
ニノチカといたずら者の貴族が本当に恋に落ちてしまう展開なのですが、いちど恋に破れたと誤解してロシアに帰ってしまうのですが…。
ここからがまた、ものすごく長いです!
ニノチカのロシアの生活(たぶん想像)を延々と描いています。
昔は娯楽作品にしても、のんびりしていたんだなあ、と思いました。
スピーディな展開とか、無駄を省いた洗練など、まったくないのですが、でもその「むだが面白い」と思いました。
ついでに、母が好きだったフレッド・アステアの「コンチネンタル」というのを見ましたが、フレッドアステアの冒頭の踊りが素晴らしかったです。
母が来ているときに、流してみたのですけど、いっさい反応ありませんでした…。
残念です。
「アニーよ銃を取れ」
開拓時代の明るく、粗野ででも元気で健康的な、こうありたいと望むアメリカの姿がそこにはありました
「わたしが懐かしいと思う映画」枠で、キャメロン・ディアス版のチャーリーズエンジェルを見てみました。
母なら多分、テレビ版のチャーリーズエンジェルです。
オムそばちゃんは、ドリュー・バリモアがお気に入りみたいでした。
二作ある映画を続けて見ましたが、「フルスロットル」の方が私は大好きです。
何といっても、デミ。ムーアの悪役が最高です。
「お母さん悪い女が好きなんだもんね」とオムそばちゃんが呆れたように言いました。