今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

図書館につれていってみる

 

来るたびにあれ、おかしいな?元気になってるな?…っていう感じが今のところはしますけど、これからどうなるかわかりません。

 

それに、何せコロナです。
感染拡大が思ったよりも広がっています。

 

やっぱり、乾燥しているからなのか…。
冬だと、人の体力も低下するのでしょうか。

 

しかしまあ、余命宣告が出てしまった今となっては、外出の理由にうまく使わせて頂こうと、そういうふうに今は思えます。

 

そして何よりも、ブログがすごく励みになっています。
フェイスブックに書いて、吐き出す場所が出来たという方のニュースも見て、わかる~~!と思ってしまいました。

 

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

母をお風呂に入れてあげる。
そういう目標ができたので、こっちも少し元気になりました。

 

このマンションはもともとが年配僧向けで、お年寄りが暮らしやすいようにと、手すりなどが充実しています。

 

それが経年することによって、お安くなり、今はファミリー層が充実しているという、マンションの売り方としてはすごくうまいモデルだなと思いました。
(うちはもちろん、中古で購入したファミリー層です)

 

母がお風呂から上がってのお着替えを、オムそばちゃんにずいぶん手伝ってもらいました。
こういうのは、まったく経験なく大人になるよりも、知っておいた方がいいと思いました。

 

わたしは何でも、
「りきちゃんはいいから、いいから」
と言われていたので、まったく想像がついていませんでした。

 

くるみくんはいませんでしたが、何となく、どうして介護を女性が担うことが多いのか、ちょっとわかったような気がしました。
看護士さんも、昔は看護婦さんと言っていたように、圧倒的に女性です。

女性はやっぱり、男性に見られるのはどんなに年を取っても抵抗があると思います。
きっと女性は女性にしてもらいたいです。
男性はそういう抵抗感はないんでしょうか。

 

自分の裸を女性に見られるのは恥ずかしいとかいうそういう感覚はないのかなあ。
あるかもしれないですけど、なんとなく「女性が男性に体見られる」よりは抵抗感が少ないような気がします。

 

ズボンを履く所ならともかく、シャワーを浴びたり、体をふいたり…さすがに、くるみくんには...。
性別は難しいです。
オムそばちゃんがいてくれてありがたいと思ってしまいました。

 

まあ、普段めんどうなことはほとんどお兄ちゃんがやってくれているし、オムそばちゃんもたまにはね!

 

無事におばあちゃんはシャワーを浴びれて、すっきりした顔で、全てを忘れたようにちぎりパンの残りも食べ、コーヒーもよく飲みました。

 

私はと言うと、オムそばちゃん習い事のお金を用意したり、荷物が届いたり、印鑑を探したり、おばあちゃんの書類を書いたり…、電話が掛かったり、あれこれしていました。

 

中でも気になってたのが図書館の本でした。
返却期限が近付いています。
暗くなる前に返しに行きたいです。

 

母は図書館が大好きでした。
真っ暗にならない前に連れ出したい気持ちもあり、ちょっともう、外に出た方がいいなと思いました。

 

早めに家を出たけれど、帰る行程でやっぱり、ふっと嫌そうな顔をするのを見逃すことが出来ずにいます。

 

それでもやっぱり、図書館に行くときは、もうかなり暗くなっていました。
イチョウがあるのですが、その下の地面がいつもは真っ黒なのですが、黒いところなどまるで見えないほど、一面黄色くなっていました。

 

母は、ちょっと不安そうで、何も言わずにただ下を向いて、私の歩くままに連れまわされていました。

 

図書館に入って、この気配を思い出してくれるかなあと思ったのですが、母はずっとじーっとしているだけです。
嬉しそうな様子も見せず、ただ「待っている」という感じでした。

 

本を返してから、少しだけまた借りました。
二、三冊引っ張り出しては戻して、結局借りたのですが、
「はようして」
「決めて」
と、母にせかされてしまいました。

 

しかし、思い返してみれば
ここがどこかわからない、出たい、という感じはありませんでした。
本を引っ張り出したときに、
「それにするの、それにしなさい」
みたいなことも言ったので、「図書館」という存在と、本を決めて借りる、というところは、まだ母の中に残っていそうでした。

 

母を送り届けて時計を見ました。
ちょうど二時間、経過していました。
二時間!!

 

ガソリン、食事、トイレ、シャワー、図書館…。
あんなに長かったのに、ずいぶん短い時間なんだな、と思います。

 

 

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