今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

病院の診察

 

さて行こうとして、ここでまた、はたと気がつきます。


車椅子を借りに行ってる間、母はどうしたらいいんだ…?
私がまるで能天気だったおかげで、まったく状況が把握できていなかったです。

 

あれこれ、後手後手でどうにも下手な対応でした。
もっと考えて動かなければなりませんでした。
母には車で待っていてもらい、いそいで取りにいきました。

 

お年寄りというのは赤ちゃんと同じです。
本当だったらいけないのでしょうけどこのままではにっちもさっちも行きません。
車で降りられないので、家で待っていてもらうわけにもいきません。

 

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

以前から車椅子を購入すべきかどうか、すごく考えていたのですけど、車椅子生活の人の苦労というのが少しわかりました。

 

本来ならもっと前から具体的に調べて考えておくべきことだったのです。

 

車に待っていてもらって、鍵をかけて病院に急ぎます。

 

あとでオムレットくんに
「もっと近くの見えにくいところだけど、駐車場あるでしょ!」
と言われたのですが、街中のせまい駐車場なんて私はとても苦手です。
そして、結果的にはそっちに停めなくてよかったことになりました。

 

病院では、受付もすませます。
車椅子を持って車の方に急ぎました。

 

空っぽの車椅子を押して道路を歩いている私をみんな不思議そうに見ていました。

 

母は実におとなしく車で待っていてくれました。

 

片足がまだきちんと踏ん張れるので、車椅子に乗ってもらうのはなんとかできました。

 

そこから車椅子を押して病院に向かいました。

 

ここのところずっととても寒かったのですが、この時、急に太陽が差してきました。
なんだか車椅子を押して歩くにはとてもおさんぽ日和になりました。

 

もし、母がもう少し症状が進んでしまったら。
車であちこちに行ったり、うちに来てもらったりすることが出来なくなったら。
もしかしたら、このようにお散歩をすることはまだできるかもしれないという風に漠然と想像していました。

 

それはこういうものであるのかもしれないと思いました。

 

車椅子を押しながら、母となんとなんとなくおしゃべりをして歩いたこの5分間程度がなかなか楽しく、ちょっと機嫌良く病院に着きました。

 

整形外科に行ったことのある人なら分かってもらえると思いますが、関節の弱ってきたおじいちゃんおばあちゃんでいっぱいです。

 

ここは部活などのスポーツ系のトラブルで悩む若者も来るので、常に繁盛しています。
あらかじめ受付をしていたおかげで、割とすんなり入ることができました。

 

まずはレントゲンです。
レントゲンを撮るのと同時に先生がやって来て診察してくれました。
このフットワークの軽さがいいところです。

 

受付の時に、既往症のところにがんのことを書かねばなりませんでした。
なので、そのあと診察室には私だけ呼ばれました。
先生に、あれこれ聞かれながらこれまでのことをこれまでの経緯を順序立ててお話しします。

 

先生に話したおかげで、自分もあれこれぐるぐるしていた頭の中をまとめられました。

 

一週間前に、熱が出た。
同時期に、トイレで転んだようである。
そのことを誰も見ていない。
かかりつけ医さんから骨折の可能性があるので病院に行った方がいいとのことで、施設から電話がかかった。

 

「施設の方は病院には連れてってくれないんだね」
「はいそうです。いつも家族に連絡が来ます」
「そして転んだところは誰も見ていない」
「はいそうです」

 

レントゲンからは、多分骨折していると思われるけれど、やはりCTを撮ってみなければはっきりとはわからないとのことでした。
わからないということだから、やっぱりそれほど大事ではないのかな…?と思います。

 

「大きな病院の方に紹介してあげよう、紹介状書いて上げる」

 

ああ~。やっぱりか。
やはり、あのケンカした病院の整形外科にお世話になるのか。

 

だがしかし。ということは、また予約を取って通院する時におばあちゃんに会えるな!という風に考えました。

 

しかしこの考えは間違っていました。

 

 

 

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