今日もまた違う一日

今日もまた違う一日

おばあちゃんが認知症になった時のお話です。

荒ぶるオムレットくん

 

ちょっと元気になってきたオムレットくん、暴挙に出ました。
ちょうどお盆の時期でした。

 

オリンピックが終了し、そのころいちばん感染が爆発している中です。
緊急事態宣言が出ているのに、どうしても、義理実家に行くといってきかないのです!!

 

おばのお通夜に、無理やり九州まで行ってしまたわたしですが、そのときに宿を取る手配をしてくれたのはオムレットくんでした。

 

わたしも、帰省したとき、電車の時間をぎりぎりまで遅らせて、あちこち回ってみていました。

 

 

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おばあちゃんが認知症になったお話 → 目次

 

 

今までなら行かなかったような観光地の場所や、史跡などです。
もうこれを逃したら、次はいつ来られるかわからないと思いました。

 

その話をしたり、おみやげを持ち帰ったりしたのですが、これがまずかったです。

 

オムレットくん、わたしの話を聞いているうちに、だんだん機嫌がわるくなってきました。

 

おばちゃんが自慢話をするということを話したあとで、史跡に行った話をすると(雨もふっており、閑散としていました)、写真を見せたとき

 

「ぜんぜん面白くないー!!」

 

と騒ぎ始めました。
本来なら、オムレットくんが一番興味があるような、戦国武将系の史跡です。

 

「え、ええ…?興味あるって言ってなかったっけ?」
「自分が行ったんじゃないから面白くない!ぼくも行きたかった!それ自慢!自慢話!おばちゃんと同じだね!」

 

つまり、オムレットくんは、すごくうらやましくなってしまったらしいのです。
ずっと、旅行がしたいしたいと言っていました。

 

一時期は少し感染も落ち着いて、これなら…と思ったところで、この感染爆発です。

 

ストレスがたまっていたようで、しかも義理実家は、オムレットくんの大好きな釣りスポットがたくさんある場所です。

 

やはり、釣り師というものは、もともとだまりこくって竿をもってウロウロして誰と話すわけでもないし、迷惑はかけてない、という意識が強いみたいです。

 

しかし、さすがにこの時期に、義理実家は…!
オムレットくんの兄弟姉妹も、みんな行かないと言っています。

 

う~~~~ん。
しかし、自分が背中を押して行かせてもらっていて、ここで行かないというのは言いにくい。
というか、行かないほうがいいんじゃないの、と遠慮がちには言ってみましたが、まるで聞く耳をもたない状態です。

 

これは、肩の痛みが和らいで、家の中をどうにかしなければならない負担もなくなって、元気になったのがまずいかったのです。

 

オムレットくん、急激にもとの日常に戻そうとしている感じがあります。

 

これ以上、行かない、っていうと怒り出しそうだなあ…。
でも、くるみくんの塾もあるんだけどなあ…。

 

なぜかわからないですが、普段はこんなに物分かりのよい、多少のわがままはあるけれど、食事もつくれる、あちこちに連れていってくれる、地元に帰るときには、ホテルまでとってくれるというオムレットくん。

 

そんなところもあるのに、義理実家がからむとど~~~してもダメなのです。
耳が聞こえなくなる感じがあります。

 

それは、オムレットくんだけではなくて、子どもたちもそうです。

 

義理実家のおじいちゃん、おばあちゃんもかなり年をとってきてるし、お手伝いしないとダメなんだよ!!といくら言い聞かせても、全員が赤ちゃん返りしてしまいます。

 

いや、それでもやっぱりまずい。
行かない、行けないぞっ…!!

 

あの時とこの時では、事情が違いすぎる!
まだ、オリンピックがはじまったばかりの時はここまでなっていませんでした。

 

くるみくんに頼み込んで、口裏を合わせてもらいました。

 

今、くるみくんが通っている塾は、自分で行く日にちを調整するので、お盆の時期だけ外すということは可能です。
でも、前の塾はそうではなかったので、塾があるんだ!と言ってほしいと言いました。
(一応、嘘ではないです)

 

「夏休み期間中は、くるみくんの塾がある。とりあえず、わたしとくるみくんは行かない」
と言ってもらいました。

 

「どうしてもというなら、オムそばちゃんと二人で行ってきたら?」

 

最低限の譲歩です。

 

 

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